「やせ」と健康上の諸問題

世界を悩ます「肥満」は、糖尿病,高血圧症,脂質異常症,動脈硬化症,血栓症,がんなど、数多くの疾患の危険因子となるといわれていますが、では「やせ」*にはそうした問題はないのでしょうか。 前々回のブログで、日本では若い女性を中心に「やせ」の人が増加している実態について書きましたが、上図を見るとおわかりのように、…

続きを読むread more

ダイエット志向とフードファディズム

先月、京都大の研究グループが、トマトの中に体内の中性脂肪を減らす働きのある成分があることを発見したと発表しました。その物質は「13-○X○-ODA」という脂肪酸の一種で、脂肪を燃焼させる遺伝子を増やす効果があり、トマトの中でリノール酸*から生成されるとのことです。人間ではトマトを1日6個、トマトジュースなら1日3回200mlずつくらい摂…

続きを読むread more

「肥満」をめぐる世界の情勢

日本では、中年男性を中心に肥満者が増加傾向であることは前回述べましたが、世界的にはどのような状況なのでしょうか。下表は2010年に世界保健機関(WHO)が公表した「2010年度肥満率の高い国ランキング」の一部で、肥満率(%)は各国の人口に占めるBMI*25以上の人の割合です。大洋州地域に肥満率の高い国が集中していますが、6位にアメリカが…

続きを読むread more

二極化する日本人の体型

「食の欧米化」は、日本人の摂取栄養素にも変化をもたらしました。下図は1日に必要なエネルギー量をP(たんぱく質),C(炭水化物),F(脂肪)の3つの栄養素がどのくらいの割合でまかなっているかを示したものです。経年変化を見ると、炭水化物の摂取割合が徐々に減少し、たんぱく質と脂肪が増加してきている様子がわかります。近年は特に脂肪の摂取割合が基…

続きを読むread more

日本人の身長と「食」

明治時代の科学者・池田菊苗は、昆布の旨味成分を解明し、「味の素」の生みの親として知られていますが、それは明治32年にドイツに国費留学した際、ドイツ人と比べ自分の体格が貧弱であることに劣等感をおぼえ、日本人の栄養状態を改善することの必要性を強く感じたことがきっかけだったといいます。菊苗の体格がどの程度だったのかは分かりませんが、縄文時代か…

続きを読むread more

食料自給率に映し出される日本人の「食」

近頃、日本の食糧自給率の低下が問題視されています。一般に食糧自給率として報道されているのは、生産された食料の熱量(カロリー)によって算出された数値で、正確にはカロリーベース総合食料自給率(供給熱量自給率)といいます。ちなみに平成22年度の自給率は39%でした。この数値は、下のグラフを見ていただくとお分かりのように、先進国の中でも異例の低…

続きを読むread more

「食」を営むためのポイントと 「食」にかかわる諸問題

より良い食生活をおくるためには、踏まえなければならないポイントが3つあります。 まず、現在の自分の体にはどのような栄養素がどのくらい必要なのかということ、そしてその栄養素を摂るためにどのような食品をどのくらい食べればよいのかということ、3つ目はその食品をどのように調理して食べるのかということです。 「食」は、この3つ…

続きを読むread more

「栄養素」と「栄養」のちがい

「人を良くする」と書いて「食」という文字になりますが、文字通り私たちが食したものは私たちの体に変わり、健康状態として現れます。そしてこうした生命活動に必要不可欠な・・物質を「栄養素」といい、その「栄養素」が体の中で利用されていく・・現象を「栄養」といいます。 では、簡単な質問を一つ。次の2つの言い回しはどちらが正しいでしょうか? …

続きを読むread more